父との別れを経て思うこと

2025年9月1日、父が81歳で他界しました。
亡くなってから1か月が経ち、今の心境を記録として残しておこうと思います。

1.父を失ったショック

9月1日18時38分。実家からの電話に出ると、母の声が聞こえました。
「たけし、びっくりしないで聞いてね。お父さん、亡くなったのよ。」

頭が真っ白になり、言葉を失いました。
母も混乱し、同じ言葉を繰り返していました。
後から聞いた話では、父は数週間前から体調が優れず、当日も昼頃にアイスを食べていたそうです。
ところが15時頃に様子を見に行ったときには、すでに冷たくなっていたとのこと。
その時の母の衝撃を思うと、胸が締めつけられるようです。

父を失った現実をすぐに受け入れることはできませんでした。
もう二度と会話ができないことを理解するまでに時間がかかりました。
父は私にとって誰よりも理解し、応援してくれる存在であり、心のよりどころでした。
その喪失は、49年間の人生で最大の悲しみでした。

最後に父と電話をしたのは7月31日。仕送りの際に必ず電話をしていた習慣でした。
「元気か?子供たちも、ゆきえちゃんも元気か?向こうのお義父さんお義母さんも変わりないか?」
そんな、いつもと変わらない会話が最後になりました。

2.やらなかった後悔

本来なら8月29日に仕送りの連絡をするはずでした。
けれどその日は電話をせず、翌日のソロキャンプのときも「今度でいいか」と先延ばしにしました。
今もその判断を悔やんでいます。

最後に父と会ったのは2024年1月3日。高校の同窓会の帰りに実家に寄ったときでした。
「自分が元気で頑張っていることが親孝行」――そう信じていましたが、今思うのは、
もっと実家に顔を出せばよかった。
もっと孫の姿を見せてあげればよかった。
もっと父の好きなナボナを贈ればよかった。
後悔は尽きません。

3.一人残された母への心配

父と母は55年間を共に過ごしました。私が上京してからの30年以上は二人きりの生活でした。
今年5月には40年以上一緒に暮らした猫が亡くなり、9月に父も旅立ち、母は一人になってしまいました。

母は現在79歳。来年には80歳を迎えます。
田舎の車社会で暮らしているため、訪ねてくる人も少なく、孤独を思うと心配でなりません。
それでも、母には元気に長生きしてほしいと願っています。

先日、新しい猫を迎えました。
母も嬉しそうで、少しずつ元気を取り戻しているように見えます。
これからは母を全力で支え、できる限り幸せに過ごしてもらいたいと思います。

父への言葉

お父さん。お母さんのことは心配しないでください。これからは私が支えていきます。
産んでくれて、育ててくれてありがとう。
お父さんとお母さんの子供として生まれ、本当に幸せでした。
思い出すのは、いつもやさしい笑顔で話しかけてくれる姿ばかりです。
私もお父さんのように、家族を幸せに守れる男になれるよう努力していきます。
天国から、どうか見守っていてください。






株式会社アッシー代表取締役